NeroVideoでのディスクの書き込み時に“Burn process failed with Status 3” のエラーメッセージが出た場合
NeroVideoでビデオディスクに書き込みをする際にこのメッセージが現れた場合、“Status 3”は一般的にNeroVideoの書き込みプロセスに関するものです。
これは、ビデオデータをディスクに書き込む際に
1)トランスコーディングプロセスでシステムリソースに不足がある。
2)書き込みが始まる前の段階でシステムリソースに不足がある
3)書き込み最終段階でシステムリソースに不足がある
1.システムリソース不足が原因の場合
NeroVideoの書き込みには、ディスクメニューの作成、ビデオファイルのトランスコーディング、ディスク内容の書き込み等のいくつものプロセスが含まれています。これらのすべてのプロセスにおいて、アプリケーションはCPU、メモリーに十分なシステムリソースを必要とします。
NeroVideoを使用してディスクに書き込む際には、これらのアプリケーションがシステムリソースを多く必要とします。
2.トランスコーディングの失敗が原因の場合
NeroVideoで内容をディスクに書き込み際には、全てのビデオとオーディオクリップのビデオフォーマット、ビデオファイルのビットレート等がDVD/AVCHD/BDディスクに適合していなければなりません。ディスクプロジェクト内で使用されているファイルがDVD/AVCHD/BDディスクに適合していないケースが多くみられます。N NeroVideoはこれらのファイルをディスクメディアやローカルディスクに書き込む前にトランスコーディングする必要があります。このトランスコーディングのプロセスは、以下の書き込みプロセスの失敗によっても“Burn process failed with status 3”.のエラーメッセージが現れ失敗することがあります。
以下にトランスコーディング失敗のいくつかの理由をご紹介します。
・トランスコードのファイルを保存するハードディスクの一部(デフォルト C:\, これは以下の手順で変更可能 オプション-> アプリケーションセッティング -> 保存) に十分なスペースがない。
・元のビデオファイルがNeroVideoのエンコーディングエンジンをサポートしていない。
・ディスクプロジェクトに追加された元のビデオファイルが損傷しているため、トランスコーディングに失敗する等
もし上記のケースに該当する場合は、NeroRecodeを用いて元のファイルを事前にトランスコーディングすることをお勧めいたします。 NeroRecorde2019よりビデオファイルをトランスコードするためのディスク適応プロファイルのオプションが備えられています。
3.書き込みプロセスが原因の場合
NeroVideoは、書き込み関連の動作が失敗しないために、次のようないくつかのチェックを行っています。
・デバイスのチェック
・メディアのチェック
・ディスク消去のチェック
・類似のオペレーション
この中で、何か問題が発生し(ディスクやメディアの破損、バーナーにアクセスできない等)アプリケーションがこれらのエラーを修正できない場合は上記のエラーメッセージが現れます。
このエラーメッセージはこのエラーの原因を解明するためのログファイルのリンクを表示します。OKをクリックするか次のパス“c:\Users\<UserName>\AppData\Roaming\Nero\Nero 2019\Nero Vision\NeroVideoLog.txt”で“Burn process failed with status 3”のエラー情報を見つけることができます。
そのログファイルをエラーコード “KEY_******”. 等のキーワードを用いてチェックしてください。
以下はよくあるエラーコードとそのエラー修正方法です。
1(ログファイルのキーワード) KEY_NO_SENS
(詳細)キー情報がなくエラーが発生
(エラー修正の可能性がある処置)
・ログに情報がないのでシステムをリブートする。
・外付け光学ドライブを使用している場合は別のUSBポートで試してみる。
USBポートによってはジュ分なACパワーを提供しえちない場合がある。
・ディスクレコーダーのファームウエアをアップデートする。
2.(ログファイルのキーワード) KEY_NOT_READY
(詳細)ディスクレコーダーの準備ができていないかNeroのアプリケーションがアクセスできない。
(エラー修正の可能性がある処置)
・稼働している全てのアプリケーションがレコーダーへのアクセスを阻害されていな いかをチェックする。
・データー書き込みをより遅い速度で行う。
・ディスクレコーダーのファームウエアをアップデートする。
3. (ログファイルのキーワード) KEY_MEDIUM_ERROR
(詳細)書き込みディスク/メディアに損傷がある
(エラー修正の可能性がある処置)・ディスクを別のものに変更する
4. (ログファイルのキーワード) KEY_HARDWARE_ERROR
(詳細)ディスクレコーダーがハードウエアの欠陥を感知
(エラー修正の可能性がある処置)
・プロジェクトを保存し、システムをシステムを再スタート、アプリケーションを再スタートする。
・データー書き込みをより遅い速度で行う。
・ディスクレコーダーのファームウエアをアップデートする。
5.(ログファイルのキーワード) KEY_UNIT_ATTENTION
(詳細)外付けメディアが変更もしくはターゲットがリセットされている。
(エラー修正の可能性がある処置)プロジェクトを保存し、アプリケーションを再スタートしプロジェクトのセットアップを チェックし再スタートする。
ログファイルでの キーワード | 詳細 | エラー修正の可能性がある処置 | |
2 | KEY_NOT_READY | ディスクレコーダー の準備ができていないか、 ネロのアプリケーションが アクセスできない | ・稼働しているすべてのアプリケーションがレコーダーへのアクセスを阻害されていないかをチェックする ・データー書き込みをより遅い速度で行う。 ・ディスクレコーダーのファームウエアのアップデートをする。 |
3 | KEY_MEDIUM_ERROR | 書き込みディスク/メディア にダメージがある | ・ディスクを変える。 |
4 | KEY_HARDWARE_ERROR | ディスクレコーダーが ハードウエアの欠陥を 感知 | ・プロジェクトを保存、システムを再スタートしアプリケーションを再スタートする。 ・データー書き込みをより遅い速度で行う。 ・ディスクレコーダーのファームウエアのアップデートをする。 |
5 | KEY_UNIT_ATTENTION | 外付けメディアが 変更もしくはターゲットが リセットされている | ・プロジェクトを保存しアプリケーションを再スタートプロジェクトのセットアップをチェックし再スタートする。 |
また、作成されたディスクの内容のサイズがディスクの許容範囲を超えている場合も書き込みエラーとなります。
このようなエラーを修正するには、1)ディスクの内容を変更したり、いくつかファイルを削除する。2)ビデオファイルのクオリティー設定を修正変更する。
上記二つ目のケースでは、“レコードフォーマットオプション”で、ディスクタイプを選択し、“クオリティセッティング” で “ディスクに適応”を選択します。この場合NeroVideoが使用するディスクに合ったクオリティ、ディスクタイプ、スペースに適合するようにファイルをトランスコードします。
上記の方法で解決しない場合は、書き込み先を光学ディスクドライブからイメージレコーダーに変更し、ローカルディスクにイメージを書き込みしてください。Nero Burning ROM やNero Express等の別の書き込みソフトを利用し再書き込みしてください。
注意:アプリケーションやPCを再スタートする場合は、NeroVideoのプロジェクトが保存されていることを確認してください。